薄暗いろうそくの灯りのなか、英二は必死に声をこらえていました
「英二指だけで感じちゃった?」
グチャグチャと中をかき混ぜながら不二は聞きました その顔には笑みが浮かんでおり確信犯であることは明快でした。
しかし英二は時折前立腺をかすめる不二の指に感じていたことは確かだったので 何も言い返せませんでした。
「英二・・・そろそろいくよ」
「ん・・・」
頷いた英二に優しく口づけると不二はゆっくりと挿入していきました。
狭い入り口が不二の形に開いていく感覚に痛みはありませんでしたが、圧迫感に 英二はぎゅっと唇を噛み締めました。
「んっ・・・っあ・・・」
それに気づいた不二は英二の声を聞きたくなり、奥に一気に挿入しました
「あぁ っ!」
全身に電流が流れたような快感に、英二は白濁を放っていました
「・・・っ、搾り取られるところだったよ・・・」
放った後の締め付けになんとか耐えた不二はまた律動を始めました。
「やっ・・・ヤダ!ちょっと待ってっ」
イったばかりの身体への激しい快楽に英二は戸惑い制止の声をかけましたが、不 二は全く聞かずに動き続けました。
「あぅ・・・あぁっ・・・ふっ・・じ・・・っ!」
次第に理性までもが溶け出し、英二は素直に声をあげて いました 。
「クスクス、英二今日はずいぶん早いんじゃない?」
すると不二が急に真剣な顔になり英二の口にシーツの端を詰め込みました。
「んっ!?んん!」
驚きで声を荒げた英二を宥めつつ不二は廊下の気配に向かって問いかけました。
「越前だね?」
「っ・・・・!」
「お帰り、楽しかった?」
「は・・・はい」
そんな2人の会話を英二はぼーっと聞いていました。
先程の律動で先走りを零している自身を放置することはただ辛いばかり。
(もう・・・ヤダ・・・)
自分で扱きイこうとすると、不二がいきなり英二の手ご とぎゅっと握り込みました。
そして越前がドアの前にいるにも関わらず腰を揺らし始めたの です。
「っ!?くっ・・・ふっ・・・」
部屋には絶えずくちゅくちゅと濡れた音が響いています。
この音と自分の声が外に漏れていないか英二は心配でしたが、鎮まっていた快感を呼び起こされて
身体が熱を持ち始めたのが分かりました。
「あんっ」
再度中の前立腺をこすられたとき身体にまた突き抜ける様な快感に襲われとっさに不二を締め付けました。
すると不二は少し苦しそうに息を詰めたのが分かりました。
「今日は・・・もうっ・・・寝ていいよ」
「はい」
越前の足音が遠ざかると不二は英二の口に詰めていたシーツを出しました。
「英二、いきなり締め付けられると僕も辛いんだけどな」
柔らかく口付けながら不二は笑って言いました。
「だっ・・・・で」
(不二がいきなり動かすからだろ!)
口に出す前に触れるだけだった口付けが深く甘いものに変わり、飲みきれなかった唾液で濡れる頬を撫でられました。
「ごめんね、辛かったでしょ?もうイっていいよ」
「んにゃっ・・・・あぁぁぁっ!」
手を離し上下に扱かれると英二はあっけなく果て、その締め付けで不二も英二の中に欲を放ちました。
「っ・・・はぁはぁはぁ・・・」
「気持ちよかったでしょ?」
「しんじらんない・・・おチビいたのに」
「でも、その割には感じてたじゃない?自分でイこうとするなんてホント英二は淫乱だね」
「バカっ!!・・・んぁ」
「っ・・・英二僕まだ抜いてないんだから大声出すのは反則だよ?それとも、まだ足りないの?」
「足りっ・・・!」
どくんとまた不二が中で大きくなり英二の後口は反射的に締め付けます。
「ほら、やっぱり」
くすくすと笑う不二に英二は頭にきて大声を上げそうになりましたが、先ほどと同じ結果になることが今の英二でも
容易に分かりました。
「でも、今日はおしまい!!明日は早く起きなきゃなんないでしょ?」
「なんで?」
「大石んとこ引っ越しの手伝いに行かなきゃいけないし、いろいろと教え・・・やぁっ!」
離している途中に不二は言葉を遮ろうと腰を動かしました。
「僕といるときに大石の名前出したら容赦しないから」
「えぇ!!?じゃっ・・・」
「そう、明日はベットの住人。になって貰いたいことは山々なんだけど
何か起こりそうな気がするから歩ける程度にしといてあげる」
「にゃ・・・にゃにが?」
英二の問いに不二は微笑みを浮かべるだけで何も答えませんでした。
初めて会った時
その微笑みに心が軽くなった
そして俺はどんどん君を好きになっていった
好きになるたびに欲張りになっていく
もっと・・・俺を愛して