「一緒に暮らす・・・?」
大石は聞き返しました。
「そうだよ。好きな人同士一緒に住むのは当たり前じゃない?
好きでもない人と一緒に暮らしても楽しくないって事はこの数ヶ月でよく分かったし」
さらりと不二が言うと英二が気を使ったのか
「大石、俺の家使っていいから。明日引っ越しの手伝いに行くし」
と言いました。
「なんで・・・俺に言わなかったんだ?英二も・・・不二も・・・!」
「浮気してますって?言わなかったのは大石、君もだよね?」
「俺は浮気じゃない!」
「2人ともやめろよっ!」
英二が2人の間に入りました。
「「・・・・・」」
「俺が不二と結婚しても、大石は大事な友達だよ?」
「え・・・いじ」
「だから・・・ケンカしないで」
「ゴメンね英二」
不二はそういうと英二を抱きしめました。
「俺じゃなくて大石に謝れよ!」
「え?なんで?僕は何もしていないんだけど」
「い・い・か・ら!」
英二が言うと口は笑っていましたが眼は全く笑っていない笑顔で不二はゴメンねと謝りました。
「よし!仲直りもしたし、家に入ろう!」
「え?大石も入るの?」
「ダメなのか?」
またケンカしそうな雰囲気に英二は
「今度ケンカしたら2人とも、2度と口聞いてやんない・・・・」
ボソリと呟きました。
「「分かったよ・・・」」
と不二と大石が苦笑して言いました。
「大石、引っ越しは明日にして、今日は俺の家のベッドで寝て」
「え!?」
「嫌かもしんないけど、今日ベッド運ぶとなると夜中になっちゃうから」
「そ・・・・そうだな、そうさせてもらうよ」
大石はものすごく嬉しそうでした。
「クスクス、ベッドだけで喜んでればいいよ。僕は本物抱いて寝るからw」
「「!!」」
不二のとんでもない一言に固まる英二と大石でした。
「じゃあまた明日!」
「あぁ」
「いい夢見られるといいねw」
「あ・・・あぁ」
「おやすみ〜!」
2人が家に入った後
(今夜は絶対にうなされるんだろうな・・・・)
と思った大石でした。
いつでも一緒にいたけど
本当に気持ちが伝わっているかは
不透明