なんて臆病 3
ようやく慣れてきた皿洗いをして
未だ慣れない洗濯機を回し、ビクビクしながら掃除機のスイッチを入れる
今日からできうる限りの家事は自分の分担となった
居候させてもらっている身だ、何もしないでいるなんて絶対に耐えきれない
別に何もしなくていいと言ってくれた彼に噛みついてまで勝ち得たやるべき事だ
なんとしてでも完璧にこなさなければ
そう息巻いているとピンポーンと軽快な音を立ててチャイムが鳴った
これは・・・・出るべきなのだろうか?自分に会いに来る人など見当も付かない
かといってもしあの人に用事があるならば自分が出ても意味がないだろう
ドアの前でどうしようかためらっていると
「アラシヤマさーん!んーやっぱり留守かにゃぁ・・・・」
「菊丸・・・・さん、どすか?」
「あ!すみませんいきなりー」
「いっいえ!今開けますさかい」
ドアの前に訪れていたのはHSに感染してまもなくお世話になった菊丸英二
慌ててドアを開けると以前と同じ満面の笑みを浮かべていた
まだそんなに深い付き合いをしたわけではないがこの笑顔には心が洗われるというか癒される
自分が笑ったとしてもこんな綺麗に笑う事なんてできないだろう
「突然すみません。あれから会ってにゃかったし、どうしてたかにゃーって」
「そうどすなぁ。立ち話もなんやし、時間あればちょぉお話しまへんか」
「いいですか?じゃあ、お邪魔します」
「どうぞ」
家の中に招き入れとりあえずお茶を出す
とは言ってもあの人がいない間火は使えないからペットボトルのお茶だったがそこは勘弁してもらおう
「まずは語学勉強お疲れ様でした」
「おおきに。せやけどこんな早く終わらせられたんも、全部菊丸さんが基礎教えてくれはったからどすえ」
「でも訛りまで完璧にマスターとかって凄いです!!」
「や、これは不慮の事故っちゅうか・・・予期せぬ事態っちゅうか・・・」
「そうなんですか?俺はアラシヤマさんに似合ってて素敵だと思います」
「ほんまに?こういうしゃべり方するんわてだけやったさかい、そう言ってもらえると嬉しいどす」
それからしばらく他愛もないことを話盛り上がった
口下手な自分がここまで話ができるなんて思いもよらなかったがきっとこれも菊丸が持つ魅力の一つなのだろう
「そうだ!俺アフターケアに来たんだった」
「アフターケア・・・・?」
悩みとかってにゃいですか?そう聞かれて一番に思い浮かんだのはあの人のことだった
++++++++後書き++++++++
遅刻だ遅刻進みます
トーストくわえて続きます
あーちゃんと英二の夢コラボ
受け子ちゃん達は仲良しさんです
質問まで進まなかったのは僕の力不足!!!!
フハハ次こそはっつ
(ありったけの夢をかき集め)次回予告
あの人が浮気してるんですっ
どうか素行調査を!!
そんな話じゃないよ←
まじめに相談します