なんてもどかしい
頬を赤く染め上げたあの人はなんだか面白かった
でも自分はおかしな事をしたのだろうか?
博士にお礼を言いたいんだと相談したら
『お礼?なら相手の目を見て「本当にありがとうございました」って言った後に
ほっぺにチューするのが正しいやり方だよ』
『ちゅう?』
『そうそうこうやってー』
チュッと可愛い音を立てて博士の唇が頬に触れた
なるほど、人とはこうやってありがとうの意志を伝えるのか
博士がした通りに自分もやったはずなのだが・・・
「あー・・・それはいらねーんだ。普通にありがとうだけでいいから」
「そう・・・なん?せやったらアレは何なんどすか?」
「うー・・・気にすんな。グンマには俺から言っておく」
「?へぇ、お願いします」
いつも言い淀むことのない彼がここまでしどろもどろになるのは珍しかった
もしかしたら気に障るようなことをしてしまったのかもしれない
自分はまだ人としての経験も自覚も薄いから加減がよく分からなくて
早く・・・もっと早く成長したいのに上手くいかなくてもどかしい
「すんまへん・・・」
「謝んなよ。大丈夫、ちょっとびっくりしただけだから」
ぐしゃぐしゃと大きな手が髪をかき回す
自分が猫の時も彼は良くこうやって頭を撫でてくれたから、たぶん癖なのかもしれない
撫でられることが心地よいと分かったのは実はごく最近だ
でも彼限定。他の家に行っても決して触らせなかった。他の人間が触ると思うだけで鳥肌が立つ
博士が大丈夫だったのはきっと彼の親族だからだろう
「アラシヤマ風呂一人で行けるか?」
「み・・・・水どすか!?・・・それはちょっと」
「それは人になっても変わんねーのナ。洗ってやるから来い」
逃げようとしたがあっけなく捕まってしまいひょいと抱え上げられてしまう
「え!?やっ!シンタローはん!!おろしとくれやすっつ」
「へぇオマエ重いかと思ったけど、結構軽いな。意外」
何が意外なんだ何が!!とはさすがに声に出せなかった
横抱きがどうしようもなく嫌で(もしかしたらコレが恥ずかしいとか言う感情なのもしれない)
じたばたと彼の腕の中でもがくと一瞬腕の力が抜け慌てて首にしがみつく
クスクスと笑う彼を恨みがましく見ても解放は許されなくて
結局そのまま風呂場に連行されてしまった
++++++++後書き++++++++
吸って吸って続きます
吐いて吐いて進みます
先に風呂の問題が出てきた!
つか表の拍手で風呂描写って書いていいの!?
えろくしなければいいのかな
むしろえろい方がいいのかな
決まらないと次書けないorz
だめだえろしか浮かばない(最低
ワンクッション置きます
(諦めたらそこでry)次回予告
シンちゃんアラをお風呂に入れます
視姦じゃないよ、ホントダヨ