なんて間の悪い
『時間を作って会いに行くから』とは言ったもののそう簡単に空き時間を作れるわけがない
結局アイツの様子を見に行けたのは昼休みになってからのことだった
HSの発見者である管理人からは他言無用だと言われたがグンマとて科学者の端くれ
何かの役に立つだろうと思い相談を持ちかけたのだ
不二に窘められることは確実だが堅く口止めはしたしグンマも軽はずみなことは言わない・・・はず
そこはやはり1つ下の弟を信じるしかない
部外者が社内に・・・しかも重要区画である研究所にいると噂になってもまずいので
今アラシヤマはグンマ専用の事務所にいるらしい(メールが来ていた)
社員食堂の前を素通りして研究所に向かっていると・・・・
「シンタローちょっといいか」
「あー・・・・・キンタロー」
まずいやつに捕まった。キンタローは親父の弟の息子、つまり俺の従兄弟に当たる存在だが
戸籍上は兄弟になっている
と言うのも青野の家庭環境は結構複雑なのだ
まず、俺の母親は俺を産んですぐ死んでしまった
キンタローの両親はキンタローが生まれてから急激に仕事が増えて
とてもじゃないが育児をする暇がなかったらしい
そこで白羽の矢が立ったのが親父の後妻、つまりグンマの母親だ
母さんは俺とキンタローを本物の息子のように分け隔てなく育ててくれた優しい人だった
一気に子供が3人に増えても文句一つ言わず、それどころか育児を楽しんでしまうのだから
もはや超人と言っても過言ではない。それくらい凄い人だったのだ
だが母さんは俺たちが小学校を卒業する頃、病で逝ってしまった
それから数年後、飛行機事故でキンタローまでもが両親を亡くしてしまう
母さんが死んだことで打ちひしがれていたキンタローは本当の両親も亡くしてしまいだいぶ荒れた
心が壊れてしまった瞬間、というのはああいうのを言うのだろう
穏やかだった従兄弟が嘘のように暴れ、泣き叫んだ
誰も手を出せずただ見守るしかない状況を打破したのは、なんと親父だった
方法は簡単。ただ抱きしめただけ
それだけのことなのだがキンタローは落ち着きを取り戻し事なきを得た
その後キンタローは養子として引き取られ俺たちは晴れて本物の兄弟となったわけだ
グンマには弟がいて(俺の弟でもあるのだが)名前はコタロー
半端なく可愛い美少年なのだが今は本人の希望にて留学中。お兄ちゃんは寂しい限りです
「グンマが探していた。何でも猫がお前に会いたいと言っているそうなんだが・・・猫はしゃべらんだろう」
「ははは・・・そうだな。猫がしゃべるわけないよな」
引きつった笑いを浮かべながら俺は研究所までダッシュした
あのバカッツ!会ったらぜってー真っ先に殴ってやる!
++++++++後書き++++++++
ギリギリセーフ?進みます
ギリギリアウト?続きます
なんでだろうキンちゃん出てきた^^^^
どうせ出てきたのなら、と言うことで
青野さんの家族関係を明らかにしてみました
半端ない捏造です
本家様はシン・キン・グン皆同い年ですよ
でもそうするとマジックパーパ二股かけてたことになっちゃうから!ね!
それはいかんよ!!
シンのお母さんは日本人
キン・グン・コタのお母さんは英国人ですお
つっても日本に住んでいたけどね!
グンママは日本語も話せるミラクルな人だったんだよ
後付けです、すみませ←
(もういらないんじゃ・・・)次回予告
大事な猫が訛りを覚えてしまいました
もう治らない!!!