なんて謎
不二周助
それがこのマンションの管理人の名前だ
俺と4つ違いの24歳で近くの動物病院で医者をやってる
その病院は医院長含めスタッフ全員が眉目秀麗・・・・らしい
というのも全て彼女の受け売りで実際に見たことがあるのは管理人である彼くらいだからだ
だがスタッフ目当てで意味もなく病院に行く輩も多いらしいから相当凄いのだろう
その噂の人物が今俺の目の前で猫を診察している
中性的な面立ちで浮かべる微笑みにはかけらほどの嫌みも感じられない
サラリと流した少し長めの髪はミルクティー色をしているが不自然さはなくて
自前だというのが分かる
男の俺から見ても、綺麗と言える部類の人だ
「これは・・・普通の発熱、とは言えませんね」
困ったように苦笑し、不二はほっそりとした指を離す
普通じゃない発熱がどんなものか知らない俺はやはり問いかけるしかできない
「・・・・・つまり?」
「よく似た症例を知っています。ですがこの場合彼に任せた方がいいですね」
クスリ、と笑った不二は奥の部屋に向かって「英二!」と声をかけた
「にゃににゃに〜って、お客サマ?」
「うん、急患。紹介します、この子は菊丸英二。病院で僕の助手をしてもらってます」
「こんばんは!キクマルエイジっていいます。えっと・・・・・?」
「あ、シンタローです。105号室の」
菊丸英二と名乗った青年は不二とは正反対の外見だった
綺麗、というよりは可愛いという形容詞が似合う面立ち
大きな目はコロコロ変わる表情をいっそう引き立てて見せ、言動も溌剌とした感じだ
ワックスでセットしているであろう髪は外にはね彼の天真爛漫さが伺える
ただ一つ違和感があった
それは室内なのにも関わらずすっぽりと頭を覆うフード
「シンタローさん、よろしくお願いします」
「はい、こちらこそ」
満面の笑みにつられて笑いかける
「それじゃあ、後はよろしくね英二」
「ほいほーい・・・・?ねぇ不二。この子・・・・」
「ヒューマンシンドロームみたいだね」
聞き慣れない病名に首をひねるが答えは聞けそうにもない
そのまま俺はリビングに残り、猫はゆっくり休めるようにと菊丸につれられ寝室へ消えた
++++++++後書き++++++++
もきもき続きます
ゴリゴリ進めます
シンちゃん解けない謎にぶち当たる
イケメン獣医不二周助登場
フードかぶった助手菊丸英二登場
ヒューマンシンドロームは造語だよ
病院の名前を
・月森動物病院
・桜塚動物病院
どっちにするか本気で悩んでます
どっちも分かる人結婚してくr(ry