皆が出て行き2人きりになるとヘナヘナと英二がその場に座り込みました。
「腰痛い・・・」
「ごめんね、無理させちゃった?」
心配そうに覗き込んできた不二に英二は恥ずかしくて顔を伏せます。
「いいよ、別に。ところで俺の服どこにやったの?」
そのせいで英二はシーツをかぶっただけという格好で下に降りてこなければなりませんでした。
「あぁ、洗ったけど?」
「うぅ・・・また2階に行くのかよ」
がっくりと項垂れる英二の頭を撫でると不二は微笑んで言いました。
「僕が取ってきてあげるよ、その前にご飯食べよう?準備してくるから」
立ち上がってキッチンに行こうとすると英二が服の裾を掴みました。
「俺も手伝うよ」
「大丈夫なの?」
「もっちろん!」
不二は英二を見てクスリと笑うと棚を指さしました。
「じゃあ、蜂蜜出してくれる?上の方にあると思うから。」
「ほいほい」
英二が棚の方に行っている間に不二はキッチンに向かったのですが
「っ・・・うわっ!」
「英二っ!」
椅子に乗って棚の1番上にあった蜂蜜入りの壺を取ろうとして、シーツの端を踏んでしまい英二
はバランスを崩してしまいます。
落ちるっ!英二がそう思った時
「っ!?・・・不二」
「はぁ・・・大丈夫?怪我とかしてない?」
「うん、ありがと」
間一髪で不二が抱き留めていました。
英二の手の中には蜂蜜入りの壺がしかし持ち方が悪くてこぼれています。
「もーっ!誰だよあんな上に置いたの!」
英二はキッと棚の上を睨みます。
「僕と桃は家事をしないから置かないし、越前は届かないだろうし、手塚かな?」
「手塚のバカーっ!!!」
騒いでいる間にもこぼれた蜂蜜はどんどん英二の素肌を濡らしていきます。
「本当にシーツしか羽織ってこなかったんだ」
「あっ・・・!?」
壺から流れ出し胸を濡らしている蜂蜜をぺろりと舐めると英二の身体は過敏に反応を示します。
そのまま口付けると口内に甘い蜂蜜の香りが広がりました。
「英二、こんな時間から誘わないでよ」
「誘ってなんか・・・ない!」
はぁはぁと荒い息をつく英二をよそに不二は胸の飾りにまた舌を這わせます。
「あぅ・・・く・・」
「声出さないの?」
不満なのか不二は意地悪く聞いてきます。
それに英二は必死に答えました。
「明るいっ・・・のに・・・声っぁ・・・出せる・・・かっ!」
「そう」
「んぁっ!」
不二が軽く歯を立てると英二が腰を揺らしたのが分かりました。
しつこく胸の飾りを弄りながら下肢に手を伸ばしていくと英二のものはすでに緩く勃ちあがっていました。
「胸触っただけなのに感じちゃった?」
クスリと笑った不二と目が合い英二は恥ずかしくなって顔をそらします。
「せっかく英二が零してくれたんだから使わないともったいないよね」
軽く握り込んだだけで簡単に空を仰ぎ先走りを零している英二の先端に胸に残った蜂蜜をたっぷりと塗りつけました。
「ふぁ・・・」
「どんどん溢れてきてるよ?やらしいね英二は」
不二の言うとおりに先走りは止まらず指を動かすたびににちゃにちゃと濡れた音が響きました。
先端の小さな孔をふさがれると先走りが逆流し身体に熱がこもって息がますます上がり
指を離すと今まで止まっていた分が一気にあふれ出してきて不二の目を楽しませます。
「ねぇ、舐めていい?」
(今更そんなこと聞くなよ!!)
英二はそう思いましたがコクコクと頷くことしかできませんでした。
「はぁ・・・」
不二の熱い口内に含まれると目もくらむような快感に襲われました。
上下にさすられて感じる部分を舌でくすぐられると目の前が真っ白に染まります。
「もっ・・・だめぇ・・・出っ・・・あぁっ」
「いいよ全部飲んであげる」
「あんっ・・・んく!」
ちゅっと音が鳴るほど強く吸われ声が出そうになりましたがまたシーツの端を噛んでなんとかおさえました。
コクンと英二が放った白濁を嚥下する音が聞こえてたまらまらず英二は目を閉じます。
「英二?大丈夫?」
「うん」
目を開けると満足そうに微笑む不二と目が合いました。
「お風呂はいるでしょ?」
「うん、入りたい」
余韻の残る身体で不二にしがみついたまま吐息で答えているとひょいと抱き上げられました。
「うわっ、な・・・なに!?」
「立てないでしょ?連れて行ってあげるよ」
英二はイヤな予感がしました。
そのイヤな予感が的中し不二と英二は一緒にはいることになり、英二も精一杯抵抗しましたが
不二にさっき途中で止めちゃったから続きさせてと開眼して言われたので逆らえず、さっきよりも酷いことになりました。
「のぼせちゃった?」
風呂から上がり口移しで水を飲ませながら不二は聞きました。
「・・・・当たり前だろ」
英二は風呂場で3回は数えていられましたがその後はほとんど記憶が飛んでいます。
まだ上気している英二を柔らかく抱きしめた不二は囁きかけました。
「ねぇ、もう1回いい?」
「ダメ、もう無理」
今の不二に何にを言っても無駄でした。
「大丈夫、クスリ使ってあげるから」
ニコニコと微笑む不二に英二は抵抗する気も失せてしまいました。
翌朝英二が立ち上がれなかったのは言うまでもありません。
君といつまでも共に過ごそう
君となら長い生涯も
あっという間に終わってしまいそう
一瞬一瞬を大切に
生きていこう