雨の日の溜息



「はぁ・・・」


溜め息が止まらない。
雨は嫌いじゃないけれど外で部活が出来ない。
外で部活が出来ないと言うことは屋内での筋トレがその日の活動となる。
しかし、英二は屋内で筋トレをしているより外で思いっきり身体を動かす方が好きなのだ。
そのことを知ってかここ最近雨が続いている。




「英二、眉間にしわ寄ってるよ?どうしたのボーっとして」


日曜日、筋トレだけの部活はすぐに終わり英二は勉強を教えて貰うため不二の家に来ていた。
来る時は少しだけ晴れ間が見えたものの部屋に着くとまたしとしとと雨が降り出していた。


「最近雨ばっかりでつまんないんだよねー外で部活出来ないし・・・」


シャープペンシルの動きを止めて英二はくたりとテーブルに突っ伏した。
不二は少しだけ外を見るとすぐにいいことを思いついたらしくニッコリと笑った。


「じゃあさ、運動になること「イヤ!!」


不二が話し始めた途端英二は否定した。
さすがに不二も途中で話を止められたことは不満らしく反論した。


「僕まだ何も言ってないだけどな」


英二はぷいとそっぽを向き


「どうせヤろうって言うんでしょ?イヤ!」


だいたい不二の言うことは分かっていたらしくズバリと言い当てた。
すると不二はますます笑みを濃くして分かっているならいいじゃない?と英二の腰に手を回しかけた時・・・
コンコンコン


「周助、英二君来てるんでしょ?入るわよ?」


返事を待たずに姉の由美子が入ってきた。
そして


「あら・・・お邪魔だったかしら?」


その状況を見られた英二は真っ赤になって動きを止めた。
不二ははぁ・・・と溜め息をついて手を離した。


「どうしたの姉さん・・・?」


動きが止まったままの英二を撫でている由美子に不二は質問をしたが全く答えてはくれなかった。


「英二君って本当に可愛いわねー。こんなに顔を赤くして」


何を言っても無駄なことが分かったのかもう一度不二は溜め息をついて止まったままの英二を苦笑しつつ見ていた。






雨の日は何かと溜め息が多いらしい




++++++++後書き++++++++
山なし・意味無し・落ち無し!!(最悪じゃん?)
残念ながらこんな所では裏みたいな書けないのでさらっとw
残念無念また来週〜w
だね不二w
由美子姉さんは英二君がお気に入りだと思います!
からかって遊んでそう・・・
そんな英二も可愛いv