雨の日猫は怠くてしょうがないと聞いたことがある・・・
「・・・zzzZ」
僕の隣は今日もまた授業中に寝ている。
授業に遅れてテスト前にあわてるのはいつもなのに反省の色はない。
「英二?授業終わっちゃうよ?」
先生が黒板の方を見ている隙に僕は英二に話しかけた。
でも全く反応がない。
「英二・・・起きないとイタズラするよ?」
それでもやっぱり動かない。
僕はそっと英二に近づき舌で耳をつついてみた。
「うにゃ!!??」
英二は大声を出して飛び起きた。
「菊丸・・・また寝てたな・・・」
クラスのみんなが笑っている中先生の呆れた様な声が聞こえた。
英二は顔を真っ赤にして席に着いた。
「不二!!」
授業の合間の時間に、英二が真っ赤な顔をして僕に詰め寄ってきた。
瞳にちょっと涙が溜まっているのが可愛い。
「あんな起こし方しなくてもいいだろ!!」
いつもなら肩を揺すって起こしてあげるのだがいつもと同じじゃつまらない。
「寝ちゃう英二がいけないんでしょ?それに今日は話しかけたって全然動かなかったからね」
にっこりと笑って返すと英二はうっ・・・と言葉に詰まっていた。
そんな所も堪らなく可愛い。
クスクス笑って頭を撫でてあげると人目が気になるのか俯いたままだった。
「だって・・・最近雨ばっかだから怠いんだもん・・・」
雨が苦手なのは僕の猫も例外ではなかったみたいだ。
提供:話しをスルーならご自由になさい! 妄想+小説ブログ様
++++++++後書き++++++++
不作・・・
いちゃこいてるだけね・・・ι