雨の日の宿題

しとしと・・・

しとしと・・・

静かに冷たい雨が降り続く

僕たちは外でテニスも出来なくなったこの状況を有効利用しようと家の中で宿題をしている

でも、僕の恋人は退屈でしょうがないらしい



「ねぇ不二〜俺暇なんだけど」

ペンを放り投げてごろんと後ろに倒れる
宿題をしているのだから暇なはずはないんだけどね・・・

「英二、ここ間違ってる」

ちらりとノートを見て間違いを指摘した僕に英二は無反応
ホントにやる気にさせるまでが大変なんだから
まぁそこを利用しない手はないよね
僕は英二を起こすと触れるだけのキスをする

「じゃあ英二、ゲームしようか?」

ゲームという言葉に英二はすぐに反応する
もちろん単なるゲームじゃない
僕がいつかしてみたかったことを今日させてもらう

「後20問問題が残っているよね?英二がそれを解いていって、正解したら英二が1回行動か僕に命令して。
もしはずれたら僕が1回行動か英二に命令する。どちらの行動・命令に対しても拒否権はなし

行動や命令を禁止するのも無し。どう?」

英二は少し考えた後いいよんと挑戦的な瞳をして答えた
圧倒的に僕が有利なことに英二は気がついているのだろうか?

「5問ずつ回答していこうね。もちろんヒントは一切無いから」

そして英二の戦いが始まった
僕は自分の分の宿題を簡単に終わらせて苦悩している英二を見守る
だいぶ頑張っているみたいだけど間違ってる

「できた」

「行動は問題の順番通りね」

僕は英二からテキストを受け取って丸を付けていく


結果は・・・

「(1)と(3)が正解だから英二は2回行動ね。僕は3回」

英二は最初なので行動せずパス
僕は

「ジーンズ脱いで」

「はっ!?」

こんな命令が来るとは思っていなかったようで顔を真っ赤にして固まっている

「ほら、英二に拒否権はないんだよ?」

恥ずかしさでかたかた震えながら英二はズボンを脱ぎ捨てる
次で英二はジーンズを履き直して僕はまた脱がせる
英二は最後の1問も間違ったから連続で僕の行動

「下着脱いで」

やっと僕の作戦に気がついた英二は瞳に涙を浮かべて睨みながら下着を脱ぐ
こういう時は英二は素直に言うことを聞く
躾た甲斐があったというものだ

「次は(10)までね」

「こんな格好ですんのかよ!!??」

ニッコリと笑っただけで英二は理解したらしく机に向き直って問題を解き始める
小さく「悪魔・・・魔王・・・変態・・・鬼畜・・・鬼」など聞こえたが大目に見てあげることにした
僕は寝転がり机の下に眼をやる

「見んなよ!」

両手で隠してしまった英二

「嫌なら早く解きな?それとも時間制限作る?」

時間制限を作られて不利なのはもちろん英二
そこは分かっているようで渋々手を離してテキストに向かう
英二のものは羞恥さえ快感に変化するのか緩く勃ちあがっている
可愛くてついくすくす笑うと英二が

「できたっ!」

と僕にテキストをよこした
サラサラと丸をつける
「(8)だけ正解。どうしたの英二正解率落ちてるけど」

わざとらしく聞いたら何も答えず下肢を押さえて小さくなっている

「1回目後ろに指挿れて」

「ヤっ・・・無理・・・」

かぶりをふるう英二に僕は近づき耳元で囁く

「ほら、やってごらん」

英二の中指を舐めて後口へ宛ってやる

「んん・・・」

英二はゆっくりと指を入れていった

「次は自分でほぐして」

とんでもない命令に英二は僕を見た
残念だけど譲る気は全くと言っていいほど無い
代わりに英二の理性を溶かすようなキスをしてあげる
奥に隠している舌を見つけだして甘く吸う
絡めると拙いながらも必死に答える

「もう大丈夫だね」

コクンと頷き少しだけ指を動かす

「あっ・・・んぅ」

英二の甘い声にゾクゾクする
自分のいいところだけを刺激していて先ほどまで緩くだった英二のものが完全に天を仰ぐ

「次は英二だよ?」

優しく微笑みかけると英二は後口から指を引き抜く

「う・・・あぁ」

抜いただけで感じてしまうらしく後ろから抱き抱えていた僕に体重を預けて荒い息をついている
指を抜いたから英二の行動は終わり

「僕の番だね。英二自分で弄ってイって見せて」

「できないよっ・・・」

泣きそうな顔で訴える英二

「これで2回分でいいから、ね?」

また口づけて言うと英二は自分のものに指を絡める

「はぁっ・・・あっあっ」

筋に沿って指を這わせて快楽を貪る
英二のあまりにも淫らな姿にのどの奥がひくつく

「不二っ不二・・・もぉイくっイっちゃう!」

「いいよいっぱい出して」

「んぁっ・・・あぁぁっ!」

一際高い声で鳴くと英二は白濁を放った
白濁は英二の顔まで飛び頬を白く汚している
舐めとるとイった余韻に浸っていた英二が嫌だと抵抗する
イったばかりの身体にはちょっとしたことでさえ快感に変わってしまうようだ

「さぁ英二後5問だよ」

シャープペンシルを持たせると必死で問題を解いていた
けどすぐに落としてしまう

「不・・・二っ」

縋るような瞳で見つめられる
前だけでは物足りなくてしょうがないのだろう

「もうダメ?」

こくこくと首を縦に振るすぐに採点したすると見事に全問正解
人はいざという時強いんだな・・・

「すごいね英二全問正解だよ。なにをしたい?」

英二は口だけを動かしてこう呟いた


『欲しい』


僕は英二の望み通りにせわしなくひくつかせている後口へ挿入してやった

「っにゃ・・・はぁっん」

英二の中は驚くほど柔らかくて熱かった
少し焦らしすぎたかな?とも思ったが、それ以上の快感に夢中で腰を使う

「あっあっふっじぃ」

英二も可愛らしく腰を振る

「英二・・・気持ちいい?」

耳の側で囁けば甘い声で喘ぐ
僕も気持ちいいよと笑えば英二が嬉しそうに笑っているように見えた奥がきゅっと締まる
抜ける直前まで引き抜いて感じる部分にいっきに挿入する
英二はあまりの快感に息もできないようだった

「イ・・きたっ・・・も・・・ねがい」

涙で頬を濡らしながら懇願する英二はとても可愛い

「イっていいよ。いっぱいだして」

先走りでびしょびしょに濡れたものを扱いて最奥に突き立てる

「んっあぁぁっ」

ひときわ高い声をだすと僕と英二の腹を真っ白に汚した

「くっ・・・」

英二の締め付けで僕も中に放つ
快感の余韻に浸りながら僕達は舌を絡め合った



「不二のバカっあんなこともう絶対にやんないから!」

顔を真っ赤にして言う僕の恋人
そういう表情をするからまたしたくなることをきっと君は知らないんだね

「じゃあ今度は英二がなにかすればいいんじゃない?」

柔らかく口づけて髪を梳く
サラサラする赤茶けた外ハネの髪が手に心地よい

「じゃあ今度は俺から条件をだすかんな」

リベンジに燃える英二が愛おしくてついクスクスと笑いが零れる



いつでも受けて立つよ
君からの挑戦なら




この後僕たちは宿題を終えてベットで思い切りお互いを愛し合った








++++++後書き++++++
予想外に難産。。。(難産宣言が多いort)
もう少し英二を苛めても良かったかな〜
なんて後悔していることは内緒です

さていかがでしたでしょうか?
宿題と言えばやっぱり不二に聞くのが1番いいと思って教えて貰う英二ですが勉強だけではなく違うことまで教えられてますねv
まぁつまりは「不二に何かを聞く時はそれ相応の対価(英二しか受け取らない)」が必要だって事ですね!
くわばらくわばら(古いよ)
雨の日シリーズも終わりに近づいてきました
これからもおつきあいお願いします<(_ _)>