降水確率が70%だから傘を持ってくるべきだったんだ
学校を出るときはまだ小雨だった。
なのに不二の家の辺りに来たら急に雨が酷くなった。
2人ともずぶ濡れで俺は不二の家で雨宿りさせてもらうことになった。
「そのままだと風邪引いちゃうね。待っててお風呂沸かしてくるから」
そういった不二は俺にタオルを渡すと行ってしまった
まるでねらったかのように誰もいない不二家
その上明日は日曜日何もないわけがないだろう
(今日は泊まりなんだろうなぁ)
なんて一人で苦笑していると不二がマグカップを持って戻ってきた
「なにそれ?」
湯気を立てていて温かそうな飲み物
「ココア。お風呂沸くのもう少しかかるからこれ飲んでて」
渡されたカップにゆっくりと口を付けると猫舌の俺を気遣ってかちょうどいい温度で
雨で温度下がった身体が少しだけ温まった
「おいしい」
ココアは比較的淹れるのが難しい粉の量やお湯のの量を間違うと不味くなってしまう
「それはよかった」
不二は嬉しそうに微笑む
それからしばらくは俺がココアを飲む音とますます強くなった雨の音だけが静かに響いていた
「お風呂沸いたみたいだよ?」
ボーっとしていたらしい不二に話しかけられた
「え?あぁ不二先に入っていいよ」
俺はココアで暖まっているけど不二は何も飲んでなかったし
「いいよ、英二先に入っておいで」
有無を言わせない笑顔で俺は先に入ることになってしまった
不二の家のお風呂は何度も使ったことがある
そのたびに襲われているのだが・・・
考えないことにしよう
フワフワの泡で身体を洗ってから湯船にそっと浸かる
最初はよかった
でもしばらくして気づいた
身体が異常に熱い
お風呂のせいじゃないのは分かる今まで感じたことのない熱に戸惑った俺はさっさとあがることにした
「っ!?」
かくんと足から力が抜けて俺はその場に座り込んだ
そして見てしまった太腿の間で浅ましく屹立している自身
見てしまったことに後悔して目を反らす
だけど身体の高ぶりはいつまでたっても治まらない
「英二?大丈夫?」
不二の声がした
いつまでもあがってこない俺を心配してだろう
身体はあまり大丈夫と言える状態じゃない
でもいつまでもここにいるわけにいかないしかと言って俺はもう立てないのは分かっていた
「ちょっとヤバいかも」
すると直ぐにドアが開いた
ぎゅっと足を閉じていたからばれてはいない・・・と思う
「具合悪いの?」
顔をのぞき込まれて俺は素直に頷いた
その後バスタオルにくるまれたまま不二のベットに寝かされた
運ばれているときも少しの振動でポタリと先端から先走りがこぼれた
「英二一人で大丈夫?僕お風呂入ってくるから」
不二の手はまだ冷たくて火照った頬に触られると気持ちいい
行かないで欲しかったけど不二が風邪を引いてしまう
「そんな顔しないですぐに戻るから」
触れるだけのキスをして不二は部屋を出て行った
俺はまだ自分の身体に何が起こっているのか分からなかった
でも一つだけ分かっていた
早く達したい
ただその一心で未だに空を仰ぎ続けている自身に指を絡めた
先端から溢れ出す先走りがにちゃにちゃと卑猥な音を立てる
括れたところを爪で引っかく様にこすれば背筋が痺れるような快感がはしった
「ひっ・・・あっ」
閉じている口から漏れた小さい喘ぎに一人で性行為をしていることを直に感じさせる
羞恥がわき上がったが止まらなかった
「あっ・・・あぁぁっ」
とくんと多量な白濁が飛び散る
頬にまで飛んだが拭き取るのも億劫だった
でもまだ足りない
達したばかりなのにまた緩く勃ち上がり始めている自信を見て泣きたくなった
「も・・・やぁっ!」
悲鳴に近い声を上げたときいきなり唇をふさがれた
いつの間にかに不二が戻ってきていたらしい
風呂上がりのいい香りがする
なぜ服を着ないでバスタオルを腰に巻いたままなのかは不思議だったが、かなり深い口づけに息も忘れて舌を絡めた
「んぅ・・・」
息苦しさに声を上げるとやっと不二は唇を離した
「ひとりでしてたの?イヤラシいね、英二は」
クスクス笑われて恥ずかしかった
「ふじ・・・ねが・・・助けて」
この身体の疼きを熱を早く何とかして
不二は何のことか分かっていたらしくすぐに直接触れてきた
自分でしていたよりはっきりと感じる快楽
いつもよりちょっと強めに扱かれているのに痛みさえも快感に変わる
「はぁっ・・・ふあぁっ」
2回目になるのに多量の白濁がまた吐き出される
息も絶え絶えになっている俺の脚を広げた不二は放ったものを蕾に塗りつける
いきなり指を入れられたが全く痛みがなかった
そのまま指が増やされてあっという間に3本入ってしまった
「ホント、英二は淫乱だね。僕の指をもう3本もくわえてまだ足りないってヒクヒクしてるよ?」
ワザと卑猥な言葉を選んで俺に告げてくる不二
もう焦らされたくはなかった
いつの間にか涙で濡れていた頬を縋るように不二にすり付ける
すると小さく囁かれた
「早く欲しいの?」
コクリと頷く
「じゃあ可愛いおねだりしてごらん。不二のおっきいのココに頂戴って」
こんな恥ずかしいこと普段なら言えないのに
なぜ今は言えるのだろう
指を蕾にそっとあてがって小さく呟く
不二が見ているということだけで蕾は喜びヒクつく
「ふじの・・・おっきいの・・・ココに・・・頂戴」
途切れ途切れだったが不二は満足したらしくてすぐさま挿入した
「んくっ・・・うっあぁっ」
さっきの指で焦らさたときにはちきれそうだったものはあっさりと白濁を放つ
俺の放ったものが不二と俺の腹を汚した
達した瞬間思わず締め付けてしまったけどかまわず不二は律動を繰り返した
「はっ・・・あ・・・ふじ、ふじぃ」
呂律の回らなくなった口で不二を呼べば余裕のない顔で口づけられる
不二と同じように腰を動かすと快感が高まった
「英二・・・一緒にイこう」
「ぅん・・・あ・・・あぁぁっ」
「くっ・・・」
最奥に突き立てられ再度果てる
その締め付けに不二も俺の中に多量の白濁を吐き出した
その後どちらともなく舌を絡め合った
「でもさーなんだったんだろ」
英二は不二の胸に頬を擦り付けながら言った
「なにが?」
不二は英二の髪を撫でながら聞いた
「お風呂入ってたらいきなり変な気分になってさ」
あぁ・・・あれと不二はクスクス笑った
何がおかしいんだよ!とかみつく英二に
「ココア飲んだでしょ?」
「飲んだよ?て・・・まさかっ!?」
「そう、あの中に媚薬入れてたんだよね」
美味しかったでしょ?と聞く不二に俺は何も言い返せなかった
降水確率0%
明日は晴れそうだ
++++++++後書き++++++++
エロいですか?(いきなりそれかよ)
かなり難産な子でしたιちゃんと出来ているのやら
とにかく長くかかりましたし
初のクスリプレイだったのですが難しかったです
もっと英二を乱れさせたかったのですがなかなか上手くはいきませんね
今度は触手ものも書いてみたいですw(希望かよ)