Milk Chocolate
ガンマ団には男しかいない
それは周知の事実でありこれからも変わらないことだ
しかし2月14日ともなれば恐ろしいほどのチョコレートが行き交う
現に伊達衆と呼ばれる4人のデスクにはちょっとした山ができてしまうのは毎年恒例になっていた
「ミヤギくん今年もすごい量だがぁ」
ベストフレンドの片割れであるトットリは隣のデスクに積まれたチョコレートをみて感嘆の声を上げた
ミヤギもトットリのデスクを見て
そういうおめこそ
と言う
「でも、こげな量のチョコレートどげんする?僕たちだけじゃあ食べきれないっちゃ」
首を傾げて問うトットリにミヤギは即答した
「もちろん、全部処分するに決まってるべ」
「なにいっちょーだ!?せっかくたくさんあるのに・・・」
トットリが慌てて反論するとミヤギは急にトットリを抱き寄せて耳元で囁いた
「今年もおめがらしかもらわねんだ」
「・・・っ!」
さぁっとトットリの顔が朱に染まる
実はトットリもチョコレートを用意していたが、デスクに乗せられたチョコレー トの多さに毎年のことながら面食らっていたのだ
他人の・・・自分以外からのミヤギに対する想い
それはもちろんトットリだって誰よりもミヤギが好きだし大切だと思っている
だがそれは自分だけじゃない
そう考えてしまうと不安で渡すタイミングを完璧に外し渡しそびれていた
トットリは少し戸惑いながら綺麗にラッピングした箱を机の中からだしミヤギに差し出しす
「大好きだっちゃ、ミヤギくん」
「もちろん、おらもトットリが大好きだべ」
すぐ返事が返ってきたかと思うとミヤギに優しく抱きしめられた
「ホワイトデーはチョコより甘いもの用意しとぐがらな」
「うん・・・」
だいたい予想がついたトットリはまた頬を赤らめていた
自分からは
なかなか言えない言葉を
いつも言ってくれるあなたへ
想いがいっぱいいっぱい詰まった
甘いミルクチョコレートとともに
++++++++後書き++++++++
甘くなーい?
甘いつもりなのですが微妙ですねぇ(^^;
修行が必要です・・・